なぜ私が読書に夢中になったか~前編~
プロフィールにもあるように私は月に300冊は本を読みます。
当然ですが昔からそうだったというわけではありません。
子供のころから本は大好きでした。私と仲の良い友人がよく本を読んでいるのを見て真似をしていた気がします。
それでも自分から本を読むようになったのは高校に入学してからでしょうか。
当時の私の古典の先生が無類の本好きで、家には3000冊ほどの本があると言っていました。
私はその先生が大好きでした。授業も分かりやすく、旅好きでもあったので授業の合間に私たちに色々な話をしてくださいました。私のクラスの副担任でもあったので進路のことから私生活のことまでなんでも相談に乗ってくれる優しい方でした。
私が本を読み始めるきっかけとなったのがこの先生です。
”先生のように言葉も知識も、人間性も豊かな人になりたい”
これは私が卒業式にこの先生に言った言葉のような気がしますが(恥)
そう思って、芥川、中島敦、夏目漱石…など小説を中心に読み漁りました。
このころには1日に3冊くらいは読むようになっていた気がします。
そして3年になり、受験を控える学年になりました。
たしか11月頃だったと思いますが私は進路のことで両親とうまくいかない時期がありました。俗に言う家庭の事情(かなり複雑でした…)で私は第一志望の大学を諦めないといけなくなりました。当時、そこの大学に行くことだけを考えていた私にはこの事実を受け入れることが出来ませんでした。
自分の生きたい大学に行けない、自分の興味のあることが学べない…
人生が終わった気がしました。
自分で言うのも少し変ですが、当時の私の偏差値は65はありました。大学別の模試の判定も、実際のセンター試験による判定も合格には十分でした。
勉強してもどうしようもないと思った私は学校をさぼり始めました。
勉強もやめ、朝から夜まで1日中ベットで寝ていました。そんな生活が1か月続きました。
見かねた母が私を心療内科につれていきました。
私のメンタルはボロボロでした。何もやる気が起きず、すべてのことが暗く、ネガティブに感じました。食事もまともに摂っておらずおかげで10㎏減量しました(笑)
そこからというもの処方された薬を飲みつつなんとかセンター試験を受験。
本試験も終わり合格はしました。でも本来自分が行きたいところではなかった為、素直に喜べずにいました。周りの子は自分の志望校に受かり楽しそうでした。
落ちてしまった子もいましたが来年こそはと意気込んでいて眩しかったです。
自分だけが取り残された気がしました。周りは自分の望んだ未来に進んで、楽しそう。
私一人だけが不幸な人生を歩いていくんだとさえ思いました。
その周りとのギャップに耐えられなくなり私は周囲との関りを断ちました。
携帯の連絡先はすべて消し、LINEもTwitterもアカウントはすべて削除しました。
…長くなりそうなので今回はこのへんで。
正直思い出すだけでも辛かった(笑)