"あんたに私の何が分かるのよ!!”はわりと正しい!って言いたい。
修羅場の夫婦のようなタイトルになってしまいましたが、要は…
”他人の痛みを理解するのって結構難しいよ”っていう話です。
私たちは身体的・精神的に過酷な状況に置かれていないとき、そうした状態が自分に与える影響を低く見積もる傾向があります。
これを証明する有名な実験もありますよね。
参加者を2つのグループに分け、冷凍室に5時間座ったらどれほど辛いかを予測してもらいます。
一方のグループはぬるま湯に腕を付けながら予測してもらい、もう一方のグループは氷水を入れたバケツに腕を浸しながら予測します。
すると、氷水グループが予測した苦痛の度合いは、ぬるま湯グループより14%高かった!
ということが分かっております。
しかし、氷水から腕を出してから10分後に予測した場合は、ぬるま湯グループと全く同じ結果になったそうで。
つまり、他人が悩んでいることを仮に自分が過去に経験しているからといっても、
相手の痛みを正確に理解できていないということ。
やっぱり悲しみ方は人それぞれ違うので、まずはしっかり話を聞いてあげることが大事ということですな。
著作家のブルース・ファイラーは「なんでも」という言葉に問題があると指摘しています。
よく「困ったことがあったらなんでも言ってね」と言いがちですが、「なんでも」と言われても相談者は頼みにくいことがあったりするわけです。
「なんでもってどこまで言っていいんだろう」とか思ってしまいまし、それがあって
余計に相談しづらかったりするわけです。
ですので、気軽に「なんでも」という言葉を使わないほうがいいかもしれませんね。