人生が大きく変わるかもしれない”マインドセット”のお話。
”ポジティブシンキング”に関する本を最近読むことが多いのですが、生まれつき内気かつ不安症の私にはちょっとしんどい部分が多かったです(笑)
そこで視点を変えて、”マインドセット”に関する本を読んでみました。
教育学、心理学の権威であるキャロル・ドゥエク先生の本なんかはすごくおすすめ。
まずマインドセットというのは、その名の通り”物事に対する考え方”なんですが、
”ポジティブシンキング”ほど暑苦しいものではないような印象(笑)
マインドセットは主に…
この二つに分けることが出来ます。
要は、自分の能力は努力次第で伸びると考える(=しなやか)、伸びないと考える
(=硬直)っていうのが基本です。
硬直型の人は自分が他人からどう評価されるのかを気にする傾向にあり、
今の自分の能力=限界値と考えるので、失敗を過度に恐れ、切迫感に苦しみます。
一方で、しなやか型は自分を向上させることに関心を向けているので、失敗することを恐れずチャレンジし、失敗してもそこから学ぼうとします。
また、大学の外国語が苦手な生徒を対象に、外国語の能力が向上する講座の受講を勧めるという実験をしたところ…
”硬直型の生徒はほとんど講座に興味を示さなかったが、しなやか型の生徒は迷わず受講を希望した”
なんてことがわかっています。
さらに、医学部生を対象にした実験でも、だんだん難しくなる化学の授業に対して、
硬直型の生徒は
「授業が進むにつれて難易度が上がり、授業中はいつも胸がいらいらする」
一方で、しなやか型の生徒は
「難易度が上がり、理解するのは大変だけど、レポートを鬼のように出すあの教授を見返してやろうと、やる気が出てきたよ」
…とこのような趣旨のコメントをする生徒が多かったことも分かっている。
またいじめられた時にしめす反応の違いもなかなか面白くて、
ある中学校の生徒に、いじめがテーマの物語を読んでもらい、それが自分の身に起こったら「どう思い、どうしたいか」を尋ねてみると、
硬直型の生徒はいじめを自分に対する評価と受け止め、
「自分を虫けらみたいな嫌われ者」、「相手にも同じことをして復讐してやる」などのような反応を示したが、
しなやか型の生徒はいじめをいじめる側の心の問題としてとらえる傾向があったことがわかったらしい。
いやーこれはすごい。しかもこの生徒たちは
相手と話し合って、いじめる側の問題を解決しようとすることもわかったらしいです。
正直ここまで、マインドセットで変わるとは思いませんでしたな。
普段の生活レベルのストレスから、人生における大きな決断まで”しなやかマインドセット”を持つことが出来れば、うまく処理することが出来そう…
まぁこうゆうのを試すとき私がやっているのは
「この2週間はしなやかマインドセットでいくぞー」って決めたら、ひたすらその思考法を心がけて、毎日ストレスレベルから睡眠の質、気分まで自分で記録をとっています。
2週間後にその結果を見て、自分に合っているかどうかチェックするわけです。
瞑想を始めた時も、心拍数やら睡眠時間まで隈なくチェックしてました(笑)