なぜ私が読書に夢中になったか~後編~
yaahekyanon-3100-4.hatenablog.com
おまたせしました。感動の(?)後編のお話です。
大学に進学してから2週間がたち、いまだ仲の良い友人にも出会えず、サークルにも所属していないまま無為に過ごしていました。
仲良くしたいという気持ちは確かにあったと思います。でも、このころの私は誰に対してもそっけない態度をとってしまっていて気づけば一人ぼっちでした。
大学の授業も面白くなく、友達もできないことからイライラし、だんだんと講義をさぼるようになり5月にはもう学校に行っていませんでした。
大学をやめて、アルバイトをしながらもう一度自分の行きたかった大学を受験しようとも思いました。それでもなかなか決心がつかず、自分が将来どうしたいのかも分からなくなり、自分のことを認めてくれる友人が欲しいとは思いつつも、他人と仲良くすることを避ける自分がいたりして、”本当の自分”というものが分からなくなってしまいました。
とても気分が良いときもあれば、突然うつのような症状になってしまったり自分をコントロールすることが出来なくなり、家の窓ガラスを割って大怪我をしたこともあります
(笑)
そんなときに出会ったのが心理学です。学校をさぼって本屋さんに行くことが多かったのですが、そこであのケリー・マクゴニガル先生の著書を手に取り、気づけば夢中で読んでしまいました。
”自分のことを理解しよう、そうすれば自分がどんな人間なのか、自分が望んでいることが何なのかすべて見えてくるはずだ”
そう思った私は自分のお小遣いをすべてはたいて、心理学に関する著書を購入し毎日、1日中読み漁りました。
”…自分は内気で不安症なんだな、でもそれは恥じることじゃないし活かす方法があるはずだ
思ってたより承認欲求が強いのかもしれない
初対面の人と話すのは嫌いじゃないが苦手だ
ちょっとしたことにストレスを感じやすいのかもしれない、何か対策はないのか…”
などと、自分の性格を理解し、どうすれば上手くいくのかを調べまくりました。
その結果マインドフルネス瞑想を始めてみたり、運動を取り入れたり…
いろんなことに挑戦するなかで少しづつ自分が変わっていっているのを感じました。
本で読んだ知識をもとに自分の心を整え、良い人間関係もつくれるようになり今ではある研修グループの部長を任されています。
高校時代の私には考えられないでしょう。
私にとって”読書”とは人生を変えてくれた存在なのです。
どん底に落ちて、自分を変えようと無我夢中で本を読んでいたからこそ今の自分があると思います。
もし読んでくれている方の中にいじめなど、私が経験したようにどん底に落ちて苦しんでいる方もいるかもしれません。
でもそれはチャンスでもあるのです。自分を変えなくてはいけないという状況に追い込まれることは普通の人間には無いことですから。
私はあの時、どん底に落ちて苦しんでよかったと思っています。もし落ちていなかったら、”読書”という素晴らしいものの価値に気づけなかったし、なにより今私の周りにいる素晴らしい友人たちに出会うことが出来なかったからです。
今は辛いかもしれません。
でも大丈夫です。こんな私でも無我夢中で努力したおかげで立ち直れたのですから。
あなたが変わるための切符は目の前にあるのかもしれません。